妊娠授乳後や急激な体重減少などにより、乳房サイズ減少とともに下垂症状が現れることがあります。いわゆる垂れ乳、古文の世界で枕詞、たらちねの～は母親に付くという子どもを育てた女性に思いを寄せるものですね。

では、一般的には乳房下垂が強いケースでは乳輪形成とともに乳房下部の皮膚切除して乳房を引き上げるがごとくの切開リフトを行います。当然、それ相応の傷跡が長く残る形となり、お受けになる方のご理解が得られれば行うという手術ですね。。では、傷跡などを残さず、ある程度まで乳房下垂を改善するとなると、、、空気の抜けた風船に再度空気を足してピンと張った状態に戻すべく、何かしらを注入するということになります。

ではインプラントはどうなのかというと軽度の下垂であれば、インプラント挿入によりキレイなバストを作れますが、下垂が強くなれば、インプラントでは意外や格好の悪いバストになってしまいます。では、下垂の具合がどの辺りでインプラントがよろしくないかというと、乳輪乳頭の位置がどこまで下がっているかがキーになります。今回のお客様の乳輪乳頭の下垂の程度はインプラントでは格好の悪いバストになります。

ということで、今回のお客様は急激にダイエットなどでお痩せになった結果、胸の張りが失われ、そこで脂肪注入治療で胸を大きくし、胸の張りや丸みを改善した１例です。下垂の改善に関してですが、この程度の下垂であれば、切開治療などによるバストアップ治療をせずとも脂肪注入でかなり改善を期待できます。

お痩せになったため、乳房の下垂が出てきています。

おなかから脂肪を採って、遠心分離し胸に注入を予定しました。

1ヶ月ちょっとの経過ですが、腹部の引き締まりとともに胸の張りが戻り、御満足いただけました。

大胸筋近傍や皮下脂肪層、乳腺下層と上手く分層注入してあげるとキレイに引き上がりますね。