日本人はじめアジアに特徴的な目元。一重まぶた、ルーツはシベリアなどの寒い地方からの形質が受け継がれたものだとする説がありますが、日本で寒い地方だけが一重まぶたが多いかというと、琉球王朝由来の形質よりは本州北部の方に一重まぶたは多いようですが、寒いところに二重の方がいないわけではございません。暖かい沖縄鹿児島方面に単がいないわけでもございません。

重いとは何が重いか、皮膚、脂肪(皮下と眼窩内とあります)筋肉と構成要素はあります。額の筋肉である前頭筋が例えばボトックスで動きが制限されるだけでまぶたが重いと感じる方もいます。まぶたのたるみのせいで重たいと感じる方もいます。まぶたを開くための筋肉が働きが悪いケースを眼瞼下垂としますが、開眼時、正面視で瞳孔に上まぶたがかかる状態をまずは診断基準とします。(負荷検査など加えて確定診断です)

今回のお客様は眼瞼下垂傾向が強いですが、病気かというとそこまでではございません。中国からのお客様です。切開法は望まないとのことで、埋没法プラスアルファでの治療での容姿改善を目標とします。

治療前の右。

上まつ毛が全部下向きで、皮膚が被さっています。彼女の希望は狭目の二重幅。末広型です。

治療後の右。黒目が大きく見えます。まつ毛も少しは上向きになりました。幅はこのくらいで良いそうです。

行った治療は眼窩隔膜を開けて少量の脂肪を除き、上眼瞼挙筋腱膜と皮膚をつなぎ、まぶたの開き改善と二重形成、皮膚を大きめに折りたたみ込んでいます。

治療前の左。

こっちの皮膚はかなり重たいですね。皮膚の量が増えると勝手に皮膚に折れ目が付いて、二重になることがあります。歳をとって、二重になった方とか、皮膚のたるみがしわ寄せで二重ラインになったりするケースです。しかし、この方の希望幅は狭い二重。重さを減らして、しっかりと二重ラインを形成します。

治療後。上眼瞼挙筋腱膜に大きく皮膚を折りたたむことで二重形成していますが、開眼がちょっと足りないのか、二重幅が広く見えています。右目くらい開眼が良くなれば、二重幅はもう少し狭く見えるようになります。

経過をみますが、中国の方でして、連絡のないということは経過のよろしいことかと察し、祈るばかりでございます。

切開することを容認いただけるケースでしたら、色々と手段の幅が広がります。眼瞼下垂手術から眉毛のあたりに切開をおいて、上まぶたをリフティングするなど、、美容医療はお客様のご要望に応えることですが、最終的な選択はお客様の生活実情などに照らして合わせてになりますでしょうか。。。