シミ(老人性色素斑)

もっとも一般的な、いわゆる「普通のしみ」です。メラニン色素を多く含む異常な角層細胞の塊です。紫外線や老化が原因と言われていますが、原因は完全には解明されていません。
紫外線が原因のひとつなので、日光が当たりやすい露光部にできやすいというのが一般的な認識ですが、ときに太ももやふくらはぎなど、日光があまり当たらない部分にもできます。
通常、手のひらや足の裏など、毛のない部分にはできません。10代や幼少期に出現したものでは扁平母斑(茶アザ)との鑑別が重要です。
色や大きさは様々ですが、だいたいのものが円形に近い形をしており、比較的明るめの茶褐色である場合が多く、境界がはっきりしているものが多いです。
通常平らに見えますが、よく観察すると少しだけ膨らんでいるもの(老人性イボへの移行)や角質のざらつきが見られることがあります。 ときに一時的な炎症を起こして赤みやかゆみがあるもの、色が明るい茶褐色ではなく、くすんだグレー色のものを見ることがあります。

シミ(老人性色素斑)治療 ▽

肝斑

肝斑は特殊なしみであり、他のしみと特徴が異なります。肝斑の特徴は以下の通りです。

①強い刺激(レーザー・紫外線・摩擦・炎症など)で強い色素沈着を起こす性質を持つ
②体質的な面が強く、治療による完治は難しいが、その反面、自然に寛解することもある
③ホルモンや体調により濃くなったり薄くなったりする性質を持つ

肝斑の原因や病態については、多くのメディアで解説されていますが、実際のところは不明です。紫外線、こする刺激、肌の炎症、ホルモンなどあらゆることが悪化因子になる可能性があるといわれています。
30代以降の女性に多いですが、稀に男性でも肝斑のようなしみが見られることがあります。下まぶたのエリアを避けることが多いので、サングラス焼けの跡のように線状(帯状)や三日月状に見えることが多いです(普通のしみは丸いです)。
原因や病態が不明(⇒原因を除去できない)なので、完治させるのは難しいですが、治療により改善させることは可能です。

肝斑治療 ▽

脂漏性角化症(老人性イボ)

日光露出部に生じる茶色いできもので紫外線の関与が言われています。2~20mmぐらいの類円形で少し隆起しています。年齢が上がるとともに徐々に増えていき、60歳を超えるとほとんどの人に出現すると言われています。「老人性」という名前がついていますが、20代後半から出てくることもあります。

脂漏性角化症(老人性イボ)治療 ▽

そばかす(雀卵斑)

直径数ミリ以下の丸い斑点のような顔に生じる茶褐色の小さな斑点で、頬や鼻の周りなどに多く出ます。遺伝性が強く、3歳ごろから見られ、思春期に特に目立つようになります。

そばかす(雀卵斑)治療 ▽

太田母斑(青アザ)

太田母斑とは通常のシミより皮膚の深いところにあるシミです。通常のシミとは異なり、灰青色に褐色が加わった色となります。通常、顔面の片側に出現します。額、眼瞼、頬部に症状が現れることが多く、日本人の0.1~0.2%の頻度で発症すると推定されていますが、あまり目立たないシミ・ソバカスの軽症のものを含めると実際はもっと多くの方が発症していると考えられています。

太田母斑(青アザ) 治療 ▽

扁平母斑(茶アザ)

扁平母斑は「茶色のあざ」です。扁平(平坦)で、盛り上がっていません。色むらがなく均一です。形は円形、卵状(長円形)や不整形で、大きさは2mm程度から手のひら大までさまざまです。出生時にすでに存在するか、生後早い時期に出現し、場所はどこにでも出現します。思春期になって出現する場合もあり、これは遅発性扁平母斑と呼ばれます。

太田母斑(青アザ) 治療 ▽

炎症後色素沈着(PIH)

炎症後色素沈着は、皮膚が外傷や熱傷など、何かしらのダメージを受けた場合に、強い炎症が起こり、一時的に色素細胞が活性化され、色素沈着を起こしたものです。転倒して怪我をした後や、ヘアアイロンでの熱傷後などが多いです。
また、しみ取りレーザー治療後なども同様の炎症後色素沈着(戻りしみ)を起こす場合があります。
炎症後色素沈着の発生機序は完全に明らかにされていませんが、炎症によって生じるシグナルが色素細胞を活性化させることが原因だと考えられています。 色素細胞が活性化し、メラニン色素が活発に産生されると、お肌が本来備えている色素の代謝機能の能力を超えてしまい、表皮にメラニン色素が溜まった状態になりるため、しみが発生したように見えます。
原因である炎症が治まれば、メラニン色素の産生も正常化していきお肌の代謝機能により色素沈着は徐々に薄くなっていきます。
したがって、通常は半年以内、長くても1年以内には自然消失するのが一般的な認識ですが、受けたダメージの状況や、アフターケアの仕方によっては長く残存してしまうこともあります。そうならないために、必要に応じて適切なアフターケアをしていくことが重要です。

 

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